さて、スウィング理論のキーワードとして最近耳にする機会が増えた「サイドベンド」。
ゴルフの練習に熱心なあなたなら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
「サイドベンド」(側屈)は、正しい体の回転を作るために必要な要素でとは、わき腹を縮めて肩をタテに使う動きのことです。
それに対して、アマチュアの方は、垂直の軸に対して体を左右に向けるような動きをイメージしている場合がほとんどで、それではスピンアウトというエラーになりやすくスライス・ひっかけの原因になってしまいます。
回転には3つの要素があります。1つ目はアマチュアの方の多くがイメージする横向きの回転で、“ローテーション”と呼びます。
これに加えて、体の前後の動きであるスラスト(伸展)
そして体を横向きに傾ける動き、サイドベンド(側屈)が入ってきます。
昨今、サイドベントが大きく取り上げられていますが、その解説のほとんどが体を横に傾けることしか述べておらず他の2つの動きとの関連やその具体的な練習方法が述べられておりません。
「ギッタンバッコンに上体の回転を加える」のような解説もありました。
これで分かる人がいれば奇跡ですよね。
私は必至で情報を探しました。
しかしサイドベントの一連の動きを理解できるドリルとして説明しているものはありませんでした。
でもそのドリルはあるのです。
実は、その練習方法が私の代表的なドリルである、挟むドリルやレーザー光線だったのです。
正直申しまして、サイドベントという言葉は知りませんでした。ですから当然その動きが入っていると今まで説明したことはありません。
「腰はくるっと回さない」「ブランコの横こぎ」と曖昧な説明をしてきました。
最近ではダブルアッパーカットドリルや重心の移動が半円を描くと説明したのはまさにこの動きでした。
渋野プロも取り入れているサイドベント
最近話題の渋野プロも取り入れているこのサイドベントですが、実は昨年まではベントが入らず
インパクトで伸びていました。クラブがほどけるのが早く伸びないとダフルのでダフらないように
起きていたのです。
それをコーチが頭をおさえてスイングさせる古典的な方法で矯正。
実は頭が動かないように回転することで自然にサイドベントが入ってくる。
ダフらないように起きていた訳ですから、最初はこの練習をするとダフリまくっていたそうです。
それを、反復することで身につけた。
正しい入射角も手に入れて、それが全英優勝に繋がりました。
そして今年のスイングは、ダスティジョンソンなみのサイドベントが。
渋野自身が
「右わきで押し込みます」と言ってます。
青木コーチが世界のトップにするためにどんなすごいレッスンをしているのかと知りたい方も多いかと
思いますが、実際はこんな単純な動きを練習していのです。
頭を押さえれれて振ることで知らず知らずにサイドベントが身について来たのです。
どう練習すればよいのか
単純な練習ではありますが一般のアマチュアの方には頭を押さえてもらって振るという練習は中々できません。
一人で頭を動かさないように練習するとボールをじっとみつめ、体の動きがますます悪くなる、
そんな光景を今まで山ほど見てきました。
「頭を動かすな」ではなく「頭の動かない体の動かし方がある」のです。
ゴルフでは「何々しないようにする」のではなく「何々をする」という姿勢が大切です。
それが、先に述べました「挟むドリル」「レーザー光線ドリル」「ダブルアッパーカットドリル」
です。
これらのドリルを実践する際、サイドベントの動きを意識することでその動きがより明確になり再現性も高くなります。
今回はサイドベントの動きを通じて、正しいゴルフスイングが身につくよう、ボールを打たずに練習できる
64のチェックポイントを伝授いたします。
いつでもどこでも練習できる内容となっています。
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